IGPI VOICE

ビジネスの分かるAI人材として、テクノロジーの産業化に挑みたい

古川 雅博

マネジャー(IGPI DI)

2017年4月入社

プロスタッフ(新卒入社)

生き残れるのは「スーパーエンジニア」か「ビジネスAI人材」

私は大学でAIに関する研究をしていました。AI技術への興味もありましたが、それを超えて、AIがビジネスでどのように活用されているか、活用されるべきかに深い関心を持っていました。そのため、研究分野に留まるよりも、ビジネスの世界との接点を持ちたいと考えていました。

現在、世の中でAI人材は注目されていますが、将来的にAI分野で成功するためには主に2つの道があると考えています。一つは、専門的な技術やスキルを極めた「スーパーエンジニア」、もう一つはAI技術を理解し、ビジネスにおいて価値を創出できる「ビジネスAI人材」です。後者を目指す場合、ビジネス知識を身につけ、多様な業界のデータを扱う能力を養うコンサルティングが適していると思います。

当時、AIやデータ分析に特化した専門組織(現:IGPI Digital Intelligence)をいち早く持っていたプロフェッショナルファームがIGPIでした。事業会社と比べて、IGPIは自由度、裁量権の範囲、そしてカウンターパートとの関係の面でも魅力的に感じました。私は、上から指示されたタスクをただこなすよりも、能動的に考えて自由に物事を進めるスタイルが合っています。AIベンチャーであっても、裁量権を持って働くことは可能かもしれませんが、プロダクトを売り込む際に経営層に対して十分に影響力を持つことが難しいことがあります。そのためIGPIへの入社を決意しました。

AIは解決手段の1つにすぎない

生成AIをはじめとする近年の技術進化のスピードは著しく、企業はこれらのイノベーションを取り入れ、競争上の優位性を築くために変革が必要とされています。しかし、闇雲に技術を取り入れようとしても大抵はうまくいきません。ビッグデータ分析やAI開発などは、経営課題の解決に向けた一つの手段に過ぎないからです。経営課題を明確にした上で、市場環境や企業の具体的な状況に応じた適切なアプローチを選択する必要があります。デジタルだけに焦点を当てた考え方では、ビジネスの実態を把握し、課題を整理し、多様なアプローチを検討することは難しいと考えています。

IGPIでは、デジタル戦略の策定からビッグデータ解析、AI開発、デジタル組織の立上げ・運営まで包括的なご支援をしていますが、支援内容の全てに通じる重点は「経営課題の解決」です。一貫して、経営者と現場の目線、ビジネスとデジタルの視点を持ち、戦略から実行、そして最終的な経営改善に至るまで深く関与しています。

例えば、大手建設企業のAI化およびデジタル化戦略の策定では、組織の枠を超えて全業務を俯瞰し、経営の視点から改善点や施策を洗い出し、業務プロセス、組織を抜本的に再設計した上で、ロードマップを策定しました。この過程では、「デジタルで何でも解決する」という技術中心の発想に頼ることなく、AIをビジネス価値創出の手段の一つと捉え、ビジネスを意識した提案を行いました。全メンバーが当事者意識を持ったうえで、経営的な本質に常に向き合い、様々な組織を巻き込んで変革を進めることができたIGPIらしい事例だと思います。

唯一無二のAI人材を目指して

IGPIへの入社後、最初の1年間は、再生案件、投資案件、交通事業案件に携わりました。実はすぐにAIの知識を活かせると思っていましたが、まずはビジネスを学んだほうが良い、ということでAIとあまり関係のない案件にアサインされました。自分の武器を封じられてしまいましたが、一方で売上やコストなど意識しながら、いかに価値を生み出すかを考えるのは面白く、新しい世界が広がりました。AIは解決手段の1つにすぎないという考え方も、このときに叩き込まれました。2年目以降は、デジタル戦略、ビッグデータ分析、AIアルゴリズム開発といったデジタル関連の知見を活かす案件への参画が増えましたが、根底にあるビジネスの思考法は変わらず、デジタル技術を一つの強みとして、経営課題に対峙しています。

IGPIでは「唯一無二」という言葉をよく使います。単にAIのスキルを持つことだけでなく、AIの知見に基づきビジネス価値を創出することができる人材になるという意味で、唯一無二を目指すことが、自分の市場価値の向上につながると思い、日々仕事と向き合っています。

AI×コンサルティングで、分析力ではなく、ビジネス創出力を磨く

データサイエンスを学んでいる方へのアドバイスとして、技術的な専門性を極め、スーパーエンジニアとしての道を追求したい場合は、アカデミックな環境や研究所が適しています。一方で、AIを活用してビジネス課題の解決や新たなビジネスを創出したいなら、IGPIのような経営的な視点でデジタルを「うまく活用する」ことができる場所が良いと考えます。通常のデジタルコンサルは分析特化型の仕事になりがちですが、IGPIではその枠を超えて、ビジネス的な意味をしっかり考える力が身に付きます。というのも、IGPIは真の経営人材が集まる組織であり、常に経営者としてどう動くかを問われることとなります。また、IGPIはフラットな組織構造を持ち、個々に大きな裁量権が与えられます。やりたいと言えばやれる環境があるので、自分で物事を動かしたい人には合っている職場だと思います。

※IGPIグループのIGPI Digital Intelligence(DI)では、AIを活用した事業創造・事業変革支援やビッグデータ解析・戦略的活用支援を行っております

  1. TOP
  2. 採用情報
  3. IGPI VOICE
  4. ビジネスの分かるAI人材として、テクノロジーの産業化に挑みたい